標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)電子ブックのダウンロード

標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)

06/24/2020 19:59:31, , 竹内 洋岳

標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)電子ブックのダウンロード
によって 竹内 洋岳
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内容紹介歩いて宇宙に近い場所へ――極限に挑むプロ登山家、初の著作! 二度も死にかけた男が、それでも挑戦を続けられるのは何故か? 超高所で生死を分ける「想像」の力とは? 地球上に存在する8000m峰全14座に登頂し、日本人初の“14サミッター"となった著者が、病弱だった少年時代からの歩みを辿りながら、難局を乗り越えるための哲学を明かす。読むだけで息が苦しくなるような迫真のドキュメント!内容(「BOOK」データベースより)もっとも宇宙に近い場所―そこは、人間が存在してはいけない“死の地帯”だった。日本人初の八〇〇〇メートル峰全一四座登頂を成し遂げた著者が、病弱だった少年時代からの歩みをたどりながら、難局を乗り越えるための哲学を明かす。二度も死の淵をさまよい、なおも挑戦を続けられるのは何故か?生死を分ける「想像」の力とは?息もつかせぬ迫真のドキュメント。商品の説明をすべて表示する
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2012年に日本人初の8000m級全14座登頂、通称14サミッターを成し遂げて一躍時の人となり、その興奮が冷めやらぬ2013年の発刊。あとがきにも書かれておられますが、先に「登山の哲学」のお題があり、それに対して竹内氏が自ら書き上げた形式になっております(対談形式ではない)。「登山の哲学」・・・というと、故・梅棹忠夫らインテリ層が精を出した山と学問、あるいは最近だと服部文祥ら独自の理論と哲学をもって行動し発言している方々が思い当たります(私もそのつもりで買いました)。さて、本書。こういった興味から読むとハズレに相当しますが、何とも爽やかで好感のもてる一冊に仕上がっています。思想や意見については、プロ意識やオープン性などなど、鋭い批判は学校行事の義務としての登山くらいなもので、大部分は「技術の哲学」・・・食や道具、電子機器、チーム、リーダー、サミットプッシュ、継続か撤退かの判断。あるいは大学や就職。そういった竹内氏の等身大を、本人の筆でもって語っていきます。「登山の思想的哲学」とういよりも、氏の「登山という行為への哲学」が正確な表現かと思います。基本的には自分語りが続きますが、嫌味は一切なく、先人たちの考えのレビューや批判は最低限に納めています。氏の稀有な体験(例の事故も含めて)も適度に挿入されます。書籍としては、植村直己のような狂おしい熱量、メスナーのような超人的な英雄感、田部井さんのような人情味、山野井さんのような読むだけで足元から震え上がる臨場感は控えめになっておりますが、行間からこれらに通じるものを感じます。(本文は全体に控えめな物言いですが、14回もデスゾーンに突入して・・・撤退も含めるともう少し増えるのかな。例の大事故があったものの生きて帰ってきて、しかも10回以上が無酸素で成功って・・・ヘリも飛べず生命活動さえ成立しない8000mで無酸素・・・・うわぁ・・・・・あまりにも想像を超えすぎて、文章から滲み出る謙遜はむしろ「研ぎ澄まされた冷静さ」というか、なんでそんな偉業をやってのけて、こんなに控えめでいられるのか。そういえば、アマチュアですが梅棹先生も山に対しては純粋でカラッとした口調でしたね。ご存命だったら、この偉業に何と言ったか聞きたかったです)だんだん私なんぞがレビューして良いのか解らなくなってきましたが、強いて欠点を挙げればもうすこし文量が欲しかったかな・・・詳細に書けばいくらでも掘り下げることができますし、それを日本語で書ける人も限られるでしょうに。2000年代、2010年代の登山を記録する、後世への貴重な史料にもなるはずなのですから。(それもあって編集部は竹内氏にオファーを出したのでは?単に時の人で売れそうだいうだけではなく。せっかくのNHK出版なのだから、もっとアーカイブ性を大切にしてほしかった)塩野米松さんが頑張っておられますが、竹内氏関連の書籍は意外と少ないですので、本書は何とも貴重な一冊です。次はいつ、誰がこういった本を書き上げてくれるのでしょうか。楽しみです。

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