BIS規制の嘘(うそ)本ダウンロード
BIS規制の嘘(うそ)
08/02/2020 05:16:56, 本, 東谷 暁
BIS規制の嘘(うそ)本ダウンロード
によって 東谷 暁
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内容紹介 90年代から2003年ごろまでの日本の長期不況において、あたかも国際的タブーであったかのように論じられた経済政策やルールの見直しが、いまや次々と世界で実行されている。財政出動を行い、投資銀行や保険会社を政府の管理下に置いただけではない。「国際公約」といわれていた「時価会計」の緩和および一時停止すら是認される方向となった。見直されているのは「時価会計」だけではない。国際決済銀行(BIS)で合意された自己資本比率による銀行の貸し出し規制=BIS規制もまた、アメリカならびに世界の銀行が惨憺たる状態に陥ることで、見直しの機運が生まれている。そもそもBIS規制は、アメリカの、アメリカによる、アメリカのための規制だった。そして、この規制を受け入れた日本が招いたのは、「貸し渋り」「貸し剥がし」という、愚かで不健全な事態だった。日本の金融界を地獄の底へと導いたアメリカ金融資本主義の「実像」を暴く快著。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 東谷/暁 1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。経済誌や言論誌などの編集に携わり、97年よりフリーのジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者のいくつかの作品が最近再版されています。この作品も10年前に出版された作品です。今回は若干の追加(エピローグ)がされていますが、そんなに大きなものではありません。ここ数ヶ月の銀行の自己資本をめぐる状況とその逆説的な方向性は詳しくは語られていません。もともとが他の類書を参考としながら書かれたポレミックな作品という限界もたしかに見受けられます。しかし10年前に書いた作品をもう一度出版できるということは実は大変なことなのです。多くの経済学者や評論家にとっては、この単純な旧作の再版は恥ずかしくてできないはずです。そう、著者は物事の本質を全て見通していたのです。それは現代では経済、つまり金融こそがhigh politicsであり、そこでの秩序形成をめぐる闘争こそが政治の本質だということです。そしてこの政治闘争に、日本は決して日本の利害に基づく立場からは参加してはおらず、結果としては「秩序」への適応のみを多大なコストを払って強いられた(いる)ということです。この闘争は「完全な市場」というイデオロギーを前提とする経済学というお化粧(理論武装)を総動員することによって戦われたわけで、このイデオロギーに対抗する足場を知的にもついには持ち得なないまま、挙句の果てには、自国の利害すら忘れてしまった日本のナイーヴさと幼児的な痴呆症の有様がBIS規制という技術的なテーマを扱いながらも見事に論証されています。結語は「BISを主導してきた人間たちは、ありえない完全市場を想定して、極限まで効率が上がるために規制を過度に精度を上げてきた。それはユートピアを求めてディストピアに至る、空しい行為の繰り返しだった」です。ロバートシラーなどのアイデアや最近話題のBISのストレステストのペーパーなどにはいまだにこのイデオロギーの残滓が色濃く残るグロテスクな姿ですが、闘争は今も行われているのです
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