母が若年性アルツハイマーになりました。〜まんがで読む 家族のこころと介護の記録〜電子ブックのダウンロード
母が若年性アルツハイマーになりました。〜まんがで読む 家族のこころと介護の記録〜
07/02/2020 13:34:14, 本, Nicco(にっこ)
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によって Nicco(にっこ)
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内容紹介著者がテレビ出演!!NHK EテレハートネットTV リハビリ・介護を生きる「漫画で描く、漫画で読む介護」 再放送1/31(木)13:05〜13:35 明るくユーモアがあり、レザークラフトなど手仕事が得意だった母が認知症になった。娘のイラストレーターの野島朋子さんはそんな母をなかなか受け入れられませんでした。でも「母も必死で生きているんだ」と気づき、母の変化と介護の出来事の連載を始めます。 母を看取(みと)った後、一冊の本になったマンガ「母が若年性アルツハイマーになりました」の物語をひもときながら野島さんの思いを聞き、認知症介護のあり方を考えます(NHK EテレハートネットTVホームページより) NHK EテレハートネットTV「リハビリ・介護を生きる」 <本放送>1/24(木)20:00〜20:30 <再放送>1/31(木)13:00〜13:30 司会 作詞家の阿木燿子さん、桜井洋子アナウンサー ゲストN iccoさん マスコミで取材続々! おかげさまで増刷 発売以来、多くのマスコミのみなさんに著者及び書籍の取材をいただいています。 朝日新聞、毎日新聞、京都新聞、神戸新聞、読売・朝日 医療・健康・介護サイト、行政の広報誌、コミュニティ紙など… おかげさまで、お読みいただいた多くの方からご紹介いただき、口コミでひろがり増刷となりました。 まんがで読む 家族のこころと介護の記録 「あんな恐ろしい病気にはなりたくない」 今も耳に残る母の一言。 それは、私が結婚するより前のこと。 今ほど「アルツハイマー」という言葉になじみがなかった頃から、この病気を恐れていた母。 そんな母が、まさか、その病気になるなんて… 50代から自らの異変に気づき、受診を望んだ母。 発症から18年、自分が壊れていく不安、思いはあっても何もできないいらだち、病気が進行すると言語障害、歩行困難、喋下障害、寝たきり…。 最期は点滴で命をつなぎ、平成28年4月23日の未明、75歳の生涯を終えた。 ---------------- 若年性アルツハイマーを発症した著者の母。大好きだった母が壊れていく様を目の当たりにする衝撃、苦悩。 かつては家庭をふりかえる余裕すらなかった会社人間だった父が、仕事をしながら、そして退職後にわたり、居宅で細やかに介護する姿。 18年に及ぶ介護のリアルが、娘のNiccoさんを通じまんがで描かれていく。 【介護用語】と、【介護をして分かったこと】のワンポイント解説付きです。 ●公益社団法人 認知症の人と家族の会 推薦 「素敵な本です。推薦致します」 ●All About【介護】ガイド 横井孝治氏も絶賛 「認知症の家族を支える、すべての人に読んでほしい」出版社からのコメントまんがで読みやすく、複雑な介護用語やサービスについても、経験者の視点で分かりやすい介護の入門書・教科書 若年性アルツハイマーを発症した母。懸命に自宅で介護する父。 18 年に及ぶ介護の日常を、長女でイラストレーターのNicco がまんがでほっこりと描く。 読後は心に温かな風が吹く本です。著者についてNicco(にっこ) イラストレーター、造形作家。多摩美術大学卒業後、企業の宣伝企画課、デザイン事務所勤務を経て、出産を機にフリーランスに。 雑誌、書籍などにイラストやオブジェを制作。現在は子どもアトリエ講師としても活動中。夫、娘、息子の4人家族。千葉県在住 近くに住む実母が若年性アルツハイマーになり、母の介護をする父を手伝うようになる。2009年8月から7年間、公益社団法人 認知症の人と家族の会千葉県支部発行の会報誌に、両親の様子を描いたエッセイまんが「母が若年性アルツハイマーになって」が掲載される。
母が若年性アルツハイマーになりました。〜まんがで読む 家族のこころと介護の記録〜を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
若年性アルツハイマーというと2006年に公開された渡辺謙主役の「明日の記憶」を思い出す。49歳、働き盛りの一線で活躍していたバリバリの広告代理店の営業部長が突如、病魔に取りつかれる。病気が進行する中、仕事続行が困難になり会社も退社した後、献身的な妻と一緒に懸命な闘病生活を続ける姿が描かれる。渡辺謙の好演もあり、若年性アルツハイマーを世に知らしめることとなったとても考えさせられることの多い映画だった。本書は何でもできた最愛の母が若年性アルツハイマー病に侵され病気が進んでいく様子を18年間にわたって時間を追って描いたものである。57歳の時の病気の始まり、初期症状、進行、それに対する心構え、医療・介護の現実と対応、家族としての気持ちの持ち方、接し方などが見開きページ右側にマンガと手書きの解説で展開される。いっぽうの左ページでは医療・介護用語や介護経験から知りえたメモ、感想、情報などが記載されている。目次に続く索引からもこれらの情報を引くことが出来る非常に丁寧な構成となっているのはとても実用的。アルツハイマーではないだろうか、という症状と不安、症状が進行してからの口には出さぬ母親の壮絶な苦悩。その妻のベストなケアのため、仕事一筋だった父親が覚悟を決めて在宅での献身的な介護をする様子が娘である筆者によって冷静な筆致で、しかしイラストならではの洒脱さで描かれる。介護するお父さんの様子が悲痛ではなく、生き生きとバイタリティ溢れる姿で描かれていることがが読んでいてすくわれる気持ちになる。本書中で特に印象的だったのは57Pの「家族の心理状態の変遷」というコラムだった。父親は覚悟ができてすでに介護に励んでいるのだが、まだ現実を受け入れられない自分、、、。申し訳ないと思いながらも、実家や介護から足が遠のいてしまい、結果として母親と同居している父親に負担がかかってしまっている現実。非常に正直なコメントだと思う。自分に置き換えて考えた時に、現実に介護と向き合う家族の気持ちとはそうしたものだろうなぁ、と思う。それを超えた時に、初めて母親の症状の現実を受けいれ、介護に正面から向き合うことが可能になるのだ、ということを教えらる。まんがとは言え、非常に重いテーマを描いた本である。だが、読後感がとても晴々とした気持ちになるのはどうしてだろう。きっと医療、介護にかかわったすべてのスタッフの介護活動、そして何にもましてお父さんは全力で、家族は愛情いっぱいで、母親のクオリティオブライフに心を尽くし、最後の最後まで(それこそ葬儀とその後の「送る会」の設定まで)最愛のパートナーを、母を、精一杯に看護し見守った上で見送るまでの家族の様子がここにあるからなのだ。なんと幸せな母親だろう。何と幸せな家族だろう。ぼくが一番ぐっと来たのは両親に向けた「エピローグ」とそれに続く「あとがき」だった。ここまで感謝と愛情にあふれた「あとがき」はなかなか珍しいのではないかな。本のすべてのエッセンスが詰まったとてもいいエンディングだった。家族の介護に実際にいま携わっている人、団体、機関はもちろん、介護に悩んでいる人や、若い人にもぜひ読んでほしい良本である。
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